赤ちゃんに見られる鼻水、鼻づまりは?
乳幼児における鼻炎症状は、花粉症でもアレルギー性鼻炎でもなく、多くの場合、感染症鼻炎といえます。

ですから、赤ちゃんの鼻水、鼻づまりがひどいときは、まず感染性鼻炎を疑い、小児科に行かれることをおすすめします。

9歳以下の子供の発症率は全体の2.4%くらいです。したがって、小学校中学年くらいまでのお子さんが花粉症になるということはあまりないでしょう。

年齢
花粉症発生割合
2~9歳 2.4%
10~19歳 11.1%
20~29歳 31.7%
30~39歳 31.9%
2005年 スギ花粉症年齢別発症割合
乳幼児における花粉症の発症は、最低2.5歳くらいで、これ以下のお子さんの花粉症の発症はほとんど発見されていません。

今後、乳幼児の花粉症の発症がどうなるかは見極める必要がありますが、現段階では、小さなお子さんが花粉症に悩まされる心配をする必要はないようです。

【花粉症の赤ちゃんの治療法】
赤ちゃんにはステロイドのような強い薬を使うことはありません。
基本的には大人と同じように症状を抑える抗アレルギーの点鼻薬、点眼薬などを使います。病院では赤ちゃんにも使える弱いものを選んでくれますので副作用の心配はありませんが、どうしても気になるときはお医者さんで診てもらいましょう。
※市販の薬は大人と同量というわけにはいきませんので、必ず病院で診察を受けた上で処方してもらった薬を与えるか、薬剤師によく相談してからにしてください。

【赤ちゃんの花粉症信号】
赤ちゃんの場合すぐに採血検査をするところは少ないようですが、「あれ?」と思ったら早めの診察をおすすめします。悪化する前に耳鼻科やアレルギー科で診察してもらいましょう。花粉症はアレルギー疾患なので、アトピー性皮膚炎のように遺伝する可能性があります。両親ともに花粉症を発症している場合は注意が必要です。
鼻水が続く、外に連れ出したときに目をこする、などの症状があった場合は早めに病院に連れて行くのがオススメです。

【赤ちゃんの花粉症対策】
アレルギーで肌もより敏感になりますので、肌着にはオーガニックコットンなど素肌に優しい素材をおすすめします。
洗濯物や布団を取り込むなど際にはよく花粉を払い、室内には花粉を持ち込まないようにしてください。
ヨーグルトなどで日頃から少しずつお腹の環境えて腸内を整えることでアレルギー症状を抑えるよう心がけてください。
大人と同じ対策法になりますが、自分では意思表示がなかなかできない赤ちゃんのために、外出時の洋服はウィンドブレーカーのようにツルツルとした素材で花粉がつきにくいものを上に着せるのがオススメです。