猛暑の次の年は花粉が多い訳

どうしても花粉に対しての対策というものは、簡単にできるものの場合、限られてきます。その限られた条件下の中でしっかりとしないといけないし、花粉に対する対策も考えないといけません。もっと早くこうなることがわかっていれば、全然対策も違ってくるのですが、その部分についてはさすがにその年になるまではなんともわからないものがありますし、自分の力ではどうしようもないものがありますね。

猛暑の翌年は花粉が多い、ということは聞いたことがありますか?これは一体どうしてなのでしょうか。各地で水不足が深刻化するくらいの猛暑に襲われた1994年、そして、その次の1995年の花粉の量は半端じゃなかったと聞きます。

とにかく、前年がとても暑かったら、今の年の花粉には十分に注意しておくというのが非常に重要なところになります。ただでさえ苦しい花粉症に、例年以上の苦しみを味あわさせられることのないように、しっかりと対策を考えて挑むのがベストだと思いますよ。

特に杉は飛散量が症状とおおいに関係します。そしてこういう日には花粉が飛びやす
いは別項目にして、こういう年には(1年の気候)花粉が飛びやすいことから書いて
おきます。

1、前の年の夏の気温と日照時間

杉の雄花の生育は前の年の夏の気候と関係します。まず

1-1 夏の気温が高いこと

1-2 日照時間が長いことと

1-3 夏の降水量が少ないこと。

たとえば2000年夏は暑かったですし、 雨が少なかった。 すべて当てはまります。だか
ら今期2001年春は杉の雄花(花粉を散らす)飛散が多いと言えます。 これは全国的にそ
うだったようで、日本各地にこのことは該当します。一部東北地方を除く。

全国で1,5倍平均。

特に2000年春は少なかった中国、四国、九州では3-10倍飛ぶといわれています。2000
年夏は平均気温がほとんどの地方でプラス1度の高い気温で日照時間も各地とも平均
以上、つまり100から120パーセントくらいあり、 雨が降らない、かんかんと夏の太陽
に毎日照らされた暑い夏だったことを記憶しておいた方がいいようです。

また関東でも昨年2000年春は患者数が爆発的に多かったので、関東で昨年悩んだ人も
その抗体が下がりきってないまま翌年春に突入すると、症状がさらに悪化する例が多
いようです。

2 その年1月の気温

つまり2001年なら2001年1月の気温です。

この1月、つまり開花の前の月の気温が高いと杉雄花の開花が早まり、寒いと遅れま
す。飛散開始が今までより5-7日早まり花粉症の方には辛い年となります。
この年に花粉症になってしまったと言う人も多いのではないかと思います。猛暑の次の年に花粉が多いと言うのには訳があって、花粉の量は前年の夏の気候と関係が深いのです。また、猛暑の翌年になると、花粉が飛ぶ時期が通常よりも10日くらい早くなることがわかっています。

その結果として、花粉の量が増えてしまうということですね。前年の夏にとても暑かったという記憶がある年には、花粉に十分に注意したほうがよさそうですね。