|西洋医学では                                  

花粉症は、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどと同じアレルギー疾患の一つだといわれています。アレルギー性鼻炎の代表の病気は花粉症です。花粉症は、風で運ばれた花粉が引き起こすアレルギーです。ある花粉を吸入しているうちに、人によってはその花粉が抗原(アレルゲン)となって、これに対応する抗体が体内にでき、その後、再び同じ花粉(抗原)を吸入すると抗原抗体反応がおこって症状が現れる。花粉は目や鼻の粘膜から侵入しやすいため、目や鼻の症状が主な症状となります。

|成因

原因となる花粉にはスギが2~3月、イネ科の雑草(オオアワガエリ、カモガヤ、ナガハグサ、ホソムギなど)5~8月、キク科の雑草(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど)は8~10月などがあります。

|症状

花粉の時期に突然に起こり、くしゃみ、水様性鼻水、鼻づまりなど鼻の症状のほかに、眼異物感、眼臉腫脹感、流涙など眼症状を合併するやのどのかゆみ、からだのだるさ、頭痛、下痢などの症状を伴うことも多いです。

|治療                                     

花粉症の治療に使われる薬には、大きく分けて3つのタイプのものがあります。

◎抗アレルギー剤と呼ばれるもので、アレルギー反応そのものを抑える薬です。このタイプの薬はその効果が十分に発揮されるのに、2週間位かかりますので、症状が出る前から服用し始める事が大切です。
◎抗ヒスタミン剤と呼ばれるグループです。アレルギー反応の結果、肥満細胞より放出されたヒスタミンの作用をブロックする薬です。飲めばすぐに効きますので症状が出てから使うのが一般的です。抗ヒスタミン剤には共通して眠気・だるさなどの副作用が見られます。
◎ステロイド剤です。ステロイド剤はいろいろな副作用をもっていますので、内服ではなく、局所に点鼻、点眼で使うのが安全で有効な使用法です。